いかくん漂流記

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【日本三國】7話 感想・ネタバレ|敵中で結ばれた菅生と殿継、伏兵が救う絶体絶命

日本三國 キービジュアル
©松木いっか/小学館/日本三國製作委員会

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奥越を平定した聖夷、知らぬ間に「人質」と化した金沢の大軍

6話で九頭竜城に攻め込んだ聖夷本軍は、怒涛の勢いで奥越を平定してしまう。危機を察知して福井へ引き返す途中、嶺北でその報せを受けた龍門は、福井の兵馬を嶺北に集結させるよう指示を出す。侵攻の波に飲み込まれないための、素早い布石だ。

一方で、金沢にはいまだ大和の大軍が留まったままだ。奥越で起きている侵攻をまるで知らされておらず、敵地のただ中に取り残されている。言ってみれば、自分たちが「人質」のような立場に置かれていることにすら気づいていない。

6話で見えていた「最も警戒の薄い者が敵地の奥に取り残される」という構図が、7話の冒頭でも最悪の形のまま据え置かれている。この不穏な置き去りが、この回の緊張感の出発点になる。

謀略を察知された長尾、大和の将官暗殺に動く

5話から引っ張ってきた長尾武兎惇の投降話が偽計だったことは、龍門の読み通りすでに露見している。自分の謀略が察知されたと悟った長尾は、ここで一気に牙をむく。

歓待を装って迎え入れた金沢の地で、大和の将官の暗殺を敢行するのだ。投降の宴という表の顔から、夜襲・暗殺という裏の顔へ。にこやかにもてなす手の裏で、すでに刃が研がれていた。表向きの友好がそっくり罠だったと分かる瞬間の冷たさが、この回の凄みになっている。

日本三國 第7話 場面カット
©松木いっか/小学館/日本三國製作委員会

縛られたまま敵兵を掃討する菅生、助けに入る殿継

混乱のさなかで奮戦するのが菅生強だ。6話で殿継に進言を退けられ、あろうことか捕縛されたまま金沢へ入ることになった右中将。その上半身を縛られた不自由な体のまま、彼は襲い来る聖夷の兵を次々と掃討していく。

縄を解かれてすらいないのに、ひとりで戦況を支えるほどの武。それでも多勢に押され、背後から銃口を向けられて絶体絶命のピンチに陥る。そこへ、まさかの人物が割って入る。菅生を縛った張本人――平殿継だ。

日本三國 第7話 場面カット
©松木いっか/小学館/日本三國製作委員会

「非礼を詫びる」殿継、敵中で結ばれたバディ

助けに入った殿継は、菅生に向かって頭を下げる。手取川での進言を無視し、味方であるはずの彼を縛ってまで強行入城したこと――それが今回の窮地を招いた原因だと、自らの非を認めて詫びるのだ。そのうえで、ともに協力して脱出することを願い出る。

楽観に任せて部下を縛り上げていた6話の殿継からの、はっきりとした変化だ。間違いを間違いと認め、頭を下げられる。単なる七光りのお坊ちゃんではない器が、ここでようやく見えてくる。生死を賭けた戦いを共にしたことで、孤立しがちだった殿継と龍門一派とのあいだに確かな繋がりが生まれていく。

ただ、この殿継の殊勝な振る舞いが、大和へ無事帰還したあかつきには手のひらを返すように翻されてしまうのではないか――そんな予感も拭えない。窮地でこそ光る誠実さが、平時に戻ったときどこまで保たれるのか。そこは小さな引っかかりとして残る。

絶体絶命を救った伏兵、長嶺左中将の登場

脱出を図る二人だったが、逃走の途中で長尾に発見されてしまう。万事休す――誰の目にもそう映る絶体絶命の局面だ。

そこへ現れたのが長嶺左中将だった。伏兵として控えていた長嶺の手によって長尾は討たれ、絶命する。間一髪のところで、菅生と殿継は一命を取り留める。

表の歓待で誘い込み、裏の夜襲で仕留めにかかった長尾の謀略が、最後の最後で討ち取られる。仕掛けた側が逆に仕掛け返される、その鮮やかな逆転が「金沢夜襲」の決着になった。絶望から一転、味方の備えが効いて命をつなぐ流れは、見ていて胸が空く。

大阪で動き出す青輝、賀来軍師の助言の先に

一方、場面は大阪へ移る。ここでは聖夷討伐を求めるデモが起きている。戦局の緊迫を受けて、世論が一気に開戦へと傾いていく空気だ。

留守を守る青輝は、この状況のなかで、賀来軍師から受けた助言に何かを見出す。そして、自ら行動を起こそうとする。戦線が金沢で火を噴く一方、大阪では青輝の謀略家としての目が、また別の一手を探り始める。1話から一貫して描かれてきた彼の読みが戦局全体にどう作用していくのか、次回への引きとして十分に効いている。

作品情報

項目 情報
原作 松木いっか(小学館「マンガワン」「裏サンデー」連載)
監督 寺澤和晃
シリーズ構成 内海照子
キャラクターデザイン 阿比留隆彦
音楽 Kevin Penkin
アニメーション制作 スタジオカフカ
放送 2026年4月6日〜 TOKYO MX・BS日テレほか
配信 Prime Video(世界最速配信)/ U-NEXT
OP 「火種」キタニタツヤ
ED 「誓い」Leina

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