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初回に畳みかけた3点が、この試合のすべてだった
1回裏、先頭の近本光司はセカンドゴロに倒れたが、2番中野拓夢がレフト前ヒットで出塁。3番森下翔太が四球を選んで一・二塁とチャンスを広げると、4番佐藤輝明が左中間へタイムリー二塁打を放った。中野が生還して1-0。続く大山悠輔はライトフライに倒れたが、6番木浪聖也がレフトへ弾き返す2点タイムリー。森下と佐藤輝が相次いでホームを踏み、一気に3-0。DeNA先発の竹田祐を初回から攻略した。
1回表のDeNAの攻撃では先頭の牧秀悟が死球で出塁したものの、度会がライトフライ、牧が盗塁死、筒香がレフトフライと無失点で切り抜けた。先制を許さず、直後に畳みかける。理想的な序盤だった。
伊原の犠打から生まれた4点目
2回裏、8番坂本誠志郎がセンター前ヒットで出塁。ここで9番の先発伊原陵人がきっちり犠打を決めて走者を二塁へ進めた。投手自ら送りバントを成功させて攻撃のリズムを作る、地味だが確実な仕事だ。1番近本がセンターへタイムリーを放って4-0。序盤2イニングで4点。竹田は立ち上がりから制球に苦しみ、4回84球で降板することになる。失点4、自責点3。DeNAの2つの失策が自責と失点の差になった。
ピンクのグラブの伊原、5回1失点で今季初白星
この日まず目を引いたのが、先発伊原陵人のピンクのグラブだった。マウンド上で妙に映えるあの色が、不思議と伊原の落ち着いた投球とマッチしていた。5回87球、失点はわずか1。4回表に宮崎敏郎にセンターオーバーのタイムリー二塁打を打たれて4-1とされたが、それ以外の回は走者を出しても要所を締めた。打線の先制援護に応える投球で、今季初勝利を手にした。
宮崎の粘り、じわりと詰まる点差
DeNAも黙ってやられたわけではない。4回表、宮崎敏郎がセンターオーバーのタイムリー二塁打で1点を返すと、6回表には佐野恵太がセンターへタイムリーヒットを放って4-2。そして8回表、再び宮崎の打席でセカンドゴロの間にランナーが生還し、4-3と1点差。4点あったリードが、気づけば1点にまで縮まっていた。
宮崎は前日も1号ソロを放っており、このカード3試合を通じて阪神投手陣を苦しめ続けた。37歳のベテランは衰え知らずで、勝負どころで確実に結果を出してくる。阪神バッテリーは最後まで気の抜けない相手だった。
DeNAの中継ぎが見せた意地
竹田が4回で降板した後のDeNAの中継ぎ陣は、むしろ見事だった。5回以降、阪神打線は追加点を奪えず、スコアは4-0のまま動かなくなった。結局、阪神の得点は序盤2イニングの4点だけ。中盤以降はDeNAの投手リレーに抑え込まれた形だ。打てない時間が続く中で、じわじわと追い上げられる展開は、見ている側にもなかなかの緊張感があった。
木浪絶好調、でもヒーローインタビューは控えめ
この日2点タイムリーを含むマルチヒットの木浪聖也。開幕からバットが止まらない。ヒーローインタビューに呼ばれたが、受け答えはかなり控えめだった。派手にはしゃぐタイプではないし、チーム内での自分のポジションをよく分かっているのだろう。こういう選手がしっかり結果を出しているうちは、チームの地力は安定している。
16年ぶり、開幕2カード連続勝ち越し
岩崎が9回表を締めて今季2セーブ目。阪神がDeNAとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、開幕6戦を4勝2敗とした。開幕から2カード連続で勝ち越すのは16年ぶり。数字だけ見れば上々の滑り出しだ。
守備の差が1点差に表れた
竹田の失点4に対して自責点は3。DeNAはこの試合で2つの失策を記録しており、守備の乱れが余計な失点を生んだ。先発投手が序盤に捕まり、守備にもほころびが出る展開では、中盤以降どれだけ追い上げても届かない。逆に阪神は失策ゼロ、安打9本を効率よく4得点に繋げた。序盤の集中打と堅い守備で作ったリードを、投手リレーで守り切る。今日の勝ちパターンがシーズンを通して再現できるなら、上位争いに絡み続ける力は十分にある。
試合情報
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DeNA | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 |
| 阪神 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合 | 2026年セ・リーグ 阪神対DeNA 3回戦 |
| 日時 | 2026年4月2日(木)18:00 |
| 球場 | 京セラドーム大阪 |
| スコア | 阪神 4 - 3 DeNA |
| 勝利投手 | 伊原陵人(1勝0敗) |
| 敗戦投手 | 竹田祐(0勝1敗) |
| セーブ | 岩崎優(2S) |
| 本塁打 | なし |
| 観客数 | 36,174人 |
スタメン
| 阪神タイガース | 横浜DeNAベイスターズ | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 打順 | 選手 | 守備 | 打順 | 選手 | 守備 |
| 1 | 近本 光司 | 中 | 1 | 牧 秀悟 | 二 |
| 2 | 中野 拓夢 | 二 | 2 | 度会 隆輝 | 右 |
| 3 | 森下 翔太 | 右 | 3 | 筒香 嘉智 | 一 |
| 4 | 佐藤 輝明 | 三 | 4 | 宮﨑 敏郎 | 三 |
| 5 | 大山 悠輔 | 一 | 5 | 佐野 恵太 | 左 |
| 6 | 木浪 聖也 | 遊 | 6 | 松尾 汐恩 | 捕 |
| 7 | 髙寺 望夢 | 左 | 7 | 蝦名 達夫 | 中 |
| 8 | 坂本 誠志郎 | 捕 | 8 | 石上 泰輝 | 遊 |
| 9 | 伊原 陵人 | 投 | 9 | 竹田 祐 | 投 |
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