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中日戦6連勝の勢いで乗り込んだ横浜スタジアム開幕戦は、近年稀に見る最低な内容の試合になった。両軍合わせて25得点、両軍投手の四死球連発、ぐずぐずの継投。4時間21分ひたすら崩れ合う乱打戦を、阪神は9-16で落とした。序盤に3点先取し、5回表には5-2とリードを広げた時点で勝ち筋は見えていた試合。しかしその裏に先発才木浩人が崩れて逆転を許し、7回裏のモレッタ、8回裏の岩貞と中継ぎ陣が相次いで打ち込まれ、ビジター開幕戦を最悪の形で終えた。
序盤3イニング、阪神が小刻みに3点先取
1回表、一死一三塁から3番・森下翔太の打球が併殺打となる間に三塁走者が還って1点先制。2回表は二死一塁から8番・坂本誠志郎がレフト前へタイムリーを運んで2-0。3回表は二死一塁で4番・佐藤輝明がライトへタイムリーツーベースを叩き込んで3-0とリードを広げた。
深沢鳳介のコースが定まらないところをクリーンアップが仕事をして、毎回のように得点圏に走者を置く理想的な立ち上がり。ビジターの序盤としてはこれ以上ない組み立てだった。
3回裏、牧の2号2ランでDeNAが反撃開始
3点リードで迎えた3回裏、一死一塁の場面で2番・牧秀悟が才木浩人のストレートを右中間スタンドへ運ぶ2号2ラン。2-3、1点差まで追い上げられた。
才木に対する今季初被弾。ハマスタ特有のフィールドの狭さもあったが、甘く入った一球をきれいに仕留められた形で、DeNAにとってはこの一発が試合の空気を変えるスイッチになった。
5回表、連続押し出し四球で5-2に
5回表、深沢が制球を乱し、一死満塁の場面で5番・大山悠輔が押し出し四球を選んで4-2。DeNAは深沢から橋本達弥に継投したが、二死満塁から7番・福島圭音が再び押し出し四球を引き出して5-2とリードを3点に戻した。
1イニングで2つの押し出しを引き出した攻撃。ただ、阪神打線が追い込んで勝ち取ったというより、深沢・橋本がともに制球を定められなかったところに助けられた形でもあった。この時点で既に、両軍の四死球の多さが気になり始めていた。
5回裏、才木が突如打ち込まれて逆転
しかし直後の5回裏、才木浩人がつかまった。そもそも才木はこの日、序盤から四死球でランナーを溜めながら投げるピッチングで、内容としては決して安定していなかった。リードに助けられて失点を免れていただけで、どこかでまとめて出るリスクは抱えたままマウンドに立っていた。
一死三塁から佐野恵太がセカンドへの内野安打で1点、二死一二塁で山本祐大にレフトへのタイムリーツーベースを浴びて二者生還(5-5)、さらに二死二塁で勝又温史がセンターへ勝ち越しタイムリーを運んで6-5。わずか1イニングで積み上げたリードを全て吐き出し、逆転を許してしまった。
才木はこの回で102球を使い切っての降板。5回・被安打7・4奪三振・2四球・6失点(自責6)。序盤から抱えていた不安定さが、5回裏にまとめて出た格好だ。
7回表同点→7回裏、モレッタ&木下の継投崩壊で10-6
6-5の1点ビハインドで迎えた7回表、一死一三塁から6番・木浪聖也のセカンドゴロの間に三塁走者が還って6-6の同点。粘り強く追いついた直後の7回裏、2番手モレッタが先頭からマウンドへ。だが自ら走者を3人貯めて無死満塁を作り、4人目の山本祐大に押し出し四球を与えて勝ち越しを許したところで降板(7-6)。
勝又温史の打席から3番手・木下里都が登板したが、その勝又にセンターへのタイムリーを打たれてモレッタが残した走者2人が生還(9-6)、続く牧にサードへの内野安打を浴びて10-6。このイニングのアウト3つを取り切ったのは木下だったが、先頭から走者を貯めて満塁を作ったモレッタと、引き継いで2失点した木下の継投崩壊で4点が動いた。火消しのつもりで送った中継ぎが、火を消すどころか大きく燃え広げる格好になった。
8回表、森下・佐藤の連打で1点差まで猛追
10-6と4点ビハインドで迎えた8回表、DeNAの伊勢大夢から阪神打線が粘りを見せる。一死満塁で3番・森下翔太がレフトへタイムリーヒット(10-7)、続く4番・佐藤輝明がライトへ2点タイムリーツーベースを叩き込んで10-9。一気に1点差まで詰め寄った。
この日の阪神打線は、1番近本から5番大山までの上位5人は明らかに好調で、要所で長打・四球・犠飛を絡めて9点を刻んだ。その一方で6番以降は打順が回るたびにあっさり終わる場面が目立ち、上位と下位で厚みに一気に差が出た。あと1本、下位からの繋ぎが噛み合っていれば逆転までいけた可能性のある攻撃。そこまでは届かなかった。
8回裏、岩貞が打ち込まれ6失点、試合決定
1点差で迎えた8回裏、阪神は湯浅京己から岩貞祐太への継投でDeNAの攻撃を抑えに行ったが、ここでもDeNAの打線が止まらなかった。一死二三塁の場面から、勝又温史のタイムリー、京田陽太のタイムリー、林琢真のショートゴロ送球エラーで1点、三森大貴の2点タイムリー、佐野恵太のセカンドゴロの間に1点と5連続で得点が刻まれ、このイニングだけで6失点。点差は16-9まで広がった。
8回表にクリーンアップで1点差まで追い上げた直後の6失点は、点差以上に試合を締めた。才木の5回裏、モレッタ&木下の7回裏、岩貞の8回裏と、終盤3イニングで計14点を失った計算になる。この日、阪神の継投で唯一まともに仕事ができたのは、6回に登板してわずか9球で1イニングを無失点に片付けた工藤泰成だけ。そのほかの投手はほぼ全員が失点に絡み、継投のどの駒を送っても裏目が返ってくる一日だった。
近年稀にみる最低試合、それでも最後まで残ってくれたファンに感謝
正直、近年稀にみる最低な内容の試合だった。両軍投手がどちらもガタガタで、ぐずぐずの継投が延々と続き、四死球と押し出しで刻まれる点が何点もあった。プロ野球としての水準を正直に言えば、草野球と見まがう内容の場面が両軍を通じて目立った。見ていて気持ちのいい試合ではなかった。
阪神としては、才木・モレッタ・木下・湯浅・岩貞の5枚が各々失点を重ねて終盤3イニングで計14点を献上した。継投はほぼすべて裏目、工藤の1イニングだけが光った形。打線は1〜5番の上位が好調で9点を取れているのに対し、6番以降は打順が戻ってくるたびにあっさり終わる場面が続き、上位と下位の厚みの差が一気に見劣りするのが目についた。
それでも、4時間21分の、しかも点差が広がる一方のこの試合を、最後までビジター席で声を送り続けてくれた阪神ファンには、純粋に頭が下がる。相手地元のスタジアムで、負け試合になっていくのが分かりながら席を立たずに付き合ってくれた人たちがいる限り、選手もチームも、ここから立て直すしかない。
明日22日は茨木秀俊が先発マウンドへ。中継ぎ陣の再構築は時間がかかるかもしれないが、まずはプロらしい試合運びで返してほしい一戦になる。
試合情報
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 | 0 | 9 |
| DeNA | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 4 | 6 | x | 16 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合 | 2026年セ・リーグ DeNA対阪神 4回戦 |
| 日時 | 2026年4月21日(火)17:45 |
| 球場 | 横浜スタジアム |
| 観客 | 32,243人 |
| 試合時間 | 4時間21分 |
| スコア | DeNA 16 - 9 阪神 |
| 勝利投手 | レイノルズ(1勝0敗) |
| 敗戦投手 | モレッタ(2勝1敗) |
| セーブ | なし |
| 本塁打 | 牧 秀悟 2号2ラン(3回、才木) |
スタメン
| 横浜DeNAベイスターズ | 阪神タイガース | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 打順 | 選手 | 守備 | 打順 | 選手 | 守備 |
| 1 | 三森 大貴 | 中 | 1 | 近本 光司 | 中 |
| 2 | 牧 秀悟 | 二 | 2 | 中野 拓夢 | 二 |
| 3 | 佐野 恵太 | 一 | 3 | 森下 翔太 | 右 |
| 4 | 宮﨑 敏郎 | 三 | 4 | 佐藤 輝明 | 三 |
| 5 | 度会 隆輝 | 右 | 5 | 大山 悠輔 | 一 |
| 6 | 山本 祐大 | 捕 | 6 | 木浪 聖也 | 遊 |
| 7 | 勝又 温史 | 左 | 7 | 福島 圭音 | 左 |
| 8 | 深沢 鳳介 | 投 | 8 | 坂本 誠志郎 | 捕 |
| 9 | 林 琢真 | 遊 | 9 | 才木 浩人 | 投 |
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